アガルワール:自由なインドのためのガンディー主義憲法 第7章(1)

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VII
タルカおよび地区パンチャーヤット

 村むらの社会・経済・政治活動を調整するため、タルカ(ターシル)および地区パンチャーヤットを置く。これら上位機関の機能とは、助言であって強制ではない。つまり下位パンチャーヤットを指導し、助言や監督はするが、命令を下すものではない。

タルカ・パンチャーヤット

 一定数の村から正しく選ばれた代表者が、タルカ・パンチャーヤット
を構成する。とうぜん、パンチャーヤット構成員の数は、タルカにまとめられる村の数によって異なる。通常、ひとつのタルカは約20か村からなり、したがってその人口は20,000人前後であろう。いうまでもないが、現行のタルカの規模はかなり縮小し、そこでの行政や立法、司法の業務を、やりやすく効率のよいものにしなければならない。
 タルカ・パンチャーヤットの任期は、むらパンチャーヤットと同じく3年である。
 タルカ・パンチャーヤットの機能はつぎの通り;

(a) 村むらのパンチャーヤットの活動を指導・監督・調整し、会計を監査する。
(b) 中学あるいは高等小学教育を実施する。
(c) 専門的処置のため、より大きい病院・助産院を運営する。
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(d) 非常事態に村むらを支えるため、警防団の特別予備隊を運営する。
(e) タルカ協同組合銀行およびマーケティング協会を運営する。
(f) 村むらを結ぶ道路を、良好な状態に維持管理する。
(g) 農作業の効率を増進するため、モデル農場を運営する。
(h) 村どうしのスポーツ試合や競技会を開催する。