2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ファシズム考

毎年この辺りの時期になると、授業でファシズム(イタリアに限らず広義の)の時代を取り上げることになるが、これは頭の痛いことばだ。「要するにファシズムってのはね〜」といったところでウッと詰まってしまうのだ。簡潔で要を得た説明を持っていないし、…

毒書記録2009.06.21

東インド会社とアジアの海(羽田正、講談社 興亡の世界史15) http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%A8%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%B5%B7-%E8%88%88%E4%BA%A1%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5…

学問のすゝめ考

以下、引用するのは江戸時代の寺子屋でポピュラーだった漢文テキスト「実語教」の訓読ヴァージョン。これが幕末維新期の若者の基礎教養だったことを考えると、福沢の「学問のすゝめ」がすんなり受け入れられたのも頷けるし、またあれは「実語教」の現世利益…

ルネッサンス考

ルネッサンスというのは、なんとも雲をつかむようなことばだ。時期でいうと13世紀(下手すると12世紀)〜17世紀はじめの300年以上にもわたり、イタリア、西ヨーロッパ、スペインをカバーする。ダンテもミケランジェロもシェイクスピアもセルバンテスもケプラ…

これってなあ

夏休みに、タイ北部の村の学校でボランティアをやる仕事仲間からメッセージが来た。「生徒千人の大きな学校を訪ねるのに、新型インフルエンザのリスクはどうだろう?新聞によるとタイでの患者は増える一方みたいだけど」これを読んで、じつはちょっとムッと…