日誌20100327:寧波で一日

0830起き、朝の早い中国では完全に寝坊の域。シャワー浴びコーヒー飲んで、洗濯物もって外へ。百時快捷のフロントに聞くが洗濯サービスもないとのこと。コストダウンが徹底している。利用者の大半が短期滞在の若者らしいので、あまり必要がないのか。コインランドリーを付けてはどうだろう。

フロントのお兄さんに教えてもらい、道路(柳汀街)向こうの洗濯屋へ。住宅街をかなり入ったところ。Tシャツ2枚、ワイシャツ1枚、チノパン1本で22元はホテルなどのレートと比べれば安い。地元の人向けだから当然か。洗濯屋近くの朝ご飯屋で焼餃子1皿2元、あまりいただけない。肉まんと葱まん2 元を買い、食べつつ歩く。

0930今日の目標は公共交通ICカード(中国のバスなどでは釣り銭を出さないので、これがあると小銭を常備しなくてよい。旅の記念にもナイス)、河姆渡遺跡(かぼといせき、長江下流域最古の稲作遺跡)訪問、あわよくばiPhone Air。まだ時間があるのでちょっと歩くことにし、地図で気になる鼓楼をめざす。柳汀街から豪華ホテルHoward Johnsonの手前を北上し、天一閣に入る。明清風の風致地区、そこを抜けると月湖のほとり。呑気に足踏みボートを漕ぐ人びと。さらに北上して左に入ると天一街、再開発中のシュールな町並みへと続く。中山西路に出、靴磨き2元。フロントで聞いたICカードの服務中心を探すがない。近くの郵便局(ではクレジットを補充できる)で聞くと、解放南路にあるとのこと。とちゅう鼓楼の前を通る(写真左)。上はモダンな時計塔で、もっと昔は太鼓が吊ってあったのではないか。向こうは楽しげなショッピングストリート、フラフラと見に入る。携帯のアクセサリー屋台で山寨携帯を売っているところを知らないか聞く。「前はここでも売ってたんだけどねえ」と、天寧大厦を見てみることを勧められる。

まずはICカードを先にすることにして、解放南路へ。ホテルのフロントで聞いたりして、やっと発見。寧波では市民カードと呼ばれており、発行料 20元(戻ってこないよ、と念を押される)、ただし半永久的に使えるようで、丈夫な透明プラスチックケースに封じ込められている(曲がったり汚れたりのトラブルを防ぐためか)。クレジットはとりあえず20元入れてもらい、残ったら次回の楽しみにする。

天寧大厦は中山西路沿いで、靴を磨いてもらった月湖の北の笵宅跡の向かい。入るとたくさんの携帯電話屋のブースが並んでおり、激しい買え買え攻勢にさらされる。iPhone Airを筆談で説明するが、なかなかうまく行かない(写真をプリントしておけば良かった)。偽iPhoneも、主力は3Gモデルに移っているのだろうか。そうこうしていると1130、そろそろ河姆渡を目指さないと手遅れが心配される(終バスが早い)。天寧大厦前からバス15路2元、終点の錦江年華(コンドミ?)でバス333路2元に乗り換える1210。江北区から農村地帯に入り、高速の間を縫うように村々を回って行く。1300終点の龔馮村からさらに三輪タクシー10元で河姆渡博物館へ。恐ろしくガタガタ。

博物館は中国的メンツの固まりでたいへん立派、AVを駆使した展示もわかりやすい(写真中)。しかも昨年からは入場無料の由。土器の展示などに大阪の民博の影響を少し感じる。骨針や紡錘など、現物を見られてよかった。河姆渡の名の由来である、川の渡し場の方がほんらい正面らしく、博物館を出て川の方へ向かうと発掘現場や記念碑がある。稲作もそうだが、漢字の井の由来である井桁に組んだ井戸が発掘されたことは、中国の人にとって重要だったようだ。野外の展示もなかなか興味深い。

見物を終えて出てくると1420、しかし待っているはずの輪タクの姿なし。自分が遅れたせいか、たんに逃げられたのか。駐車場から出てくる家族3人連れの車をつかまえ、バス停まで送ってくれないか筆談で頼み込む。親切にも回り道して龔馮村まで送っていただく。1500またバス333路2元で寧波市内へ。農村部でさかんに走っているダイハツミゼットを常用にしたような3輪自動車(写真右、電動か?)が市内に入ると姿を消すのは興味深い。1545双東路で降り、バス330路2元に乗り換えホテル最寄りの婦女児童病院(巨大)バス停へ。虫抑えに揚げ土豆(ジャガイモ)2元食す。まず洗濯屋へ行って洗濯物受け取り、ホテルに戻ると1630夕食前にたまった日誌を付けはじめると魔の時間が訪れ、2300まで寝てしまう。起きてコーヒー飲みつつ日誌の続き書く。