硫化水素が

いくら社会問題だからといって、一家心中には違いない。わざわざ慣例を破って殺人未遂で逮捕、というのは、じつはマスコミに向けたサービス精神の現れではないだろうか。

この前の光母子殺害事件の差し戻し判決もそうだが、検察も裁判所も警察も、どうもやることがエンターテイメント化、もっといえばワイドショー化しているような気がしてならない。「やれやれやっちまえ!」「見せしめだ見せしめ!」「逆らうやつには制裁!」みたいな「視聴者の声」を意識して、その期待に応えているかのような振る舞いが目立つのだ。

今後、裁判員制度とか裁判のテレビ中継は、その傾向にさらに拍車をかけるのではないか、とちょっと心配になった。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080511-00000030-jij-soci
硫化水素心中に殺人未遂適用=母親を逮捕−佐賀県警

 硫化水素を発生させ次男(5つ)と心中を図ったとして、佐賀県警唐津署は11日、殺人未遂容疑で住所不定、スナック店員馬場陽恵容疑者(29)を逮捕した。同署によると、硫化水素を使った自殺未遂に同容疑を適用して逮捕したのは全国で初めてという。
 調べに対し、馬場容疑者は「一緒に死のうとしたが、息子が泣きだし思いとどまった」と話しているという。
 調べによると、馬場容疑者は6日正午ごろ、同県唐津市鎮西町名護屋の実家アパートの納戸に次男と入り、洗剤などを使って硫化水素を発生させ次男を殺害しようとした疑い。